難聴は早めの治療や対策が重要、放っておくと認知症の危険

難聴の悩み

難聴でお悩みの７０代男性

若い頃から耳は聞こえにくかったかもしれない。何度も聞き返すことがあったな

最近は、もっとひどくなったということですか？

家族が何回も言ったり、大きな声で言うのが嫌だから、補聴器をつけろとうるさい

補聴器をつけたくないということですか？

補聴器なんか冗談じゃないよ。はっきりと聞こえなくても、相手の言うことは大体わかるんだからそれでいいじゃないか。補聴器の雑音なんかたまらん

病院に行かれたことはありますか？

ないよ

難聴には３種類あります。

老化による難聴は、伝音性難聴（音がうまく伝わらない）と感音性難聴（音をうまく感じられない）がいっしょになった混合性難聴が多いと言われています。

人との会話や電話の声は、音として聞くことができても、何を言っているのかが正確にわからないという状況になるようです。

また、高い音が聞き取りにくくなるため、高齢者同士や男性との会話は問題がなくても、若い女性との会話に支障をきたすことがあります。

老化による難聴は、誰にでも起こることで、内耳の変化が原因とされています

その他には

これらの原因も影響します。

原因が老化によるものなのだと判断していると、隠れている病気を見逃して、治療を受けるのが遅くなってしまいます。

その病気も、早い治療が必要かもしれません。

聞き取りにくと感じたら、病院へ行ってみましょう。

難聴は放置していても治りません。そして、進行します。
重要なことは、本人は単に聞こえにくいだけと感じていても、周囲との関係を悪くしたり、内耳や脳の血流を妨げることによって認知症になってしまうことです。

突然起こる突発性難聴は、早期に治療を開始することが必要で、１週間以内ならば効果が望めます。

老化または騒音に悩まされたために起こる慢性難聴は、補聴器や人工内耳を使って聴力を補うものです。

しかし、補聴器も現在の聴力を補うものなので、聞こえなくなってしまった場合は役に立ちません。どちらにしても、早い対処が必要ということになります。

一般に女性に比べて、男性は補聴器の使用に抵抗があるようです。一人暮らしの高齢者の場合には、生活上の音が聞こえないと、水、火（ガス）の心配もありますし、テレビの音が周囲への迷惑になることもあります。

もしも病気だとしたら、治療によって難聴も治りますし、難聴が治れば、生活にも問題がなくなり、家族や友人とのコミュニケーションもよくなるのです。
耳が聞こえることは、様々な快適さをもたらします。その解決に向けては、真剣に取り組んでもらいたいものです。

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