痛風とは
体内にたまった尿酸が結晶になることで、関節炎などを引き起こすことです。
健康な人の体の中には、普通に尿酸があります。
体内で作られる尿酸と排泄する尿酸のバランスが崩れて、この濃度（血中尿酸値）が大きくなった場合、溶解しきれなかった尿酸が体温の低い足などで尿酸塩として結晶となってしまい（高尿酸血症）、関節内などに付着します。
今までは４０−５０代の中年男性に多いとされてきた痛風は、最近では２０歳以降の男性に多く、２０％が高尿酸血症※だと言われています。
サイトのテーマである『老化』にあてはまらない若年化現象が起こってきました。
うーむ、気になるなあ
痛風の由来
痛風という名前の由来には、いくつかあります。
よく言われるのは、
風が当たるだけでも痛み、発作が出ている部分が痛いから。
他には、
痛みが起こる（発作）場所が、足から膝、腰、肩、肘、手、胸骨にと、まるで風のように全身の関節や骨端部を移動し、痛みも強くなったり和らいだりと風のようだから。
痛風発作のきっかけ
発作のきっかけとしては、
脱水症状に伴う急激な尿酸値の変動があります。
痛風が起きる前には、血液の尿酸値が高い状態が長く続きます。これを※高尿酸血症と言います。それを放置していると、ある日突然に、足の親ゆびの付け根などの関節が腫れて痛みだします
発作の場所
- アキレス腱
- 足の甲
- 足首
- ひざ
- 親指の付け根
痛風の悩み
会社の健康診断で引っかかって、それ以来ずっと数値が悪いまま
何か症状は出ていますか？
特にないけど数値が悪いので、生活指導としてビールを飲みすぎないように言われてるよ
生活指導を受けているのですね。他にはどんなことに気をつけていますか？
プリン体のこと以外には、肥満傾向にあるから高カロリーのものを避けて野菜をたくさん食べるとか、運動をするということなんだけど、なかなか難しいよ
痛風の発作は怖くないですか？
それだけは避けたいね。簡単にできそうな対策はアルコール摂取と食事の内容。仕事があるのでまだまだ痛風発作は勘弁してほしい
お悩み解決
痛風の原因
高尿酸血症でも痛風を起こさない人もいます。
バランスを崩して発作を起こす原因は、
- 栄養の過剰摂取
- アルコールの飲み過ぎ
- 精神的なストレス
- 肥満
- 運動不足
- 遺伝
１９６０年代からの高度経済成長とともに日本人の食生活が変化しました。それによって患者は増加しています。
豊かな食生活は、栄養の過剰摂取にもなるので、ある意味『贅沢病』とも言われたりします。
痛風患者の２０％は親や兄弟、親戚に痛風の人がいることから遺伝が要因の１つとされています。
痛風の治療
- 抗炎症薬の投与
- 鎮痛薬の投与
- 緩やかな尿酸の排出
- 尿酸値上昇要因の排除
利尿作用のある緑茶・紅茶・コーヒー等を多量に摂取して排尿すれば、それだけ大量の尿酸が体外に排泄されます。しかし、利尿作用によって脱水症状を起こして発作のきっかけになりますし、尿路結石の原因になるかもしれません。。
痛風は病気の中でも、治しやすい病気であるとされています。
発見しやすく診断もしやすいので、正しい治療を受けることができます。積極的に生活習慣を改善するようにすれば、将来はきっと痛風の痛みから解放されるでしょう。
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